機能性コラム

2025.03.14

投稿日 2025.02.17

目的別に選べる!サポート企業と支援内容 完全ガイド

機ノウ精くん

木ノウ精くん

皆さん、こんにちは!

機能性表示食品の開発・届出を支援する妖精「木ノウ精」です。

この記事を執筆している2025年3月1日現在、そろそろPRISMA2020への対応に見通しを立てなければ…と内心震えます。

 

さて、これまでの機能性コラム(「機能性表示食品の届出について」「機能性表示食品 開発の道標」)では、機能性表示食品の開発・届出がいかに大変かをお伝えしました。あわせてスムーズに開発や届出を進めるには適切なサポートを受けることが有効ということもお伝えしています。

そこで今回の記事では、サポート企業にはどんなところがあって、具体的にどのような支援が受けられるのかをご紹介します。サポート企業により得手・不得手があり、「とにかく早く新商品を開発したい」「独自原料のエビデンス取得から取り組みたい」など目的によって重視したい支援内容も異なってきますので、目的別に選べるように解説してみたいと思います。

機能性表示食品の製造を委託したいという場合は、OEM選びに特化した記事(「失敗しないOEMの選び方」)がありますので、そちらもあわせてご覧ください。

1. はじめに:なぜ支援が必要なのか?

機能性表示食品の市場は、消費者の健康意識の高まりと企業の機能性を訴求した積極的な販促活動により拡大を続けています。そのため、毎年多くの企業が、新規参入すべく届出にチャレンジしています。
しかし、機能性表示食品の開発と届出のプロセスは複雑で、専門的な知識や経験が求められるため、多くの企業が支援サービスを活用して開発・届出の成功率を高めています。
専門家の支援を受けるメリットとしては、「安全性や機能性に関する情報収集や評価を効率的に行える」、「届出資料の作成や届出作業におけるミスを防止できる」、「法規制やガイドラインの範囲内で最適な広告・宣伝が行える」などが挙げられます。
ただ、サポート企業も様々あり、それぞれ対応している支援内容や得意分野が異なりますので、自社に合ったサポート企業を選ぶことが重要です。
本記事では、機能性表示食品の開発・届出のサポート企業の種類と、一般的に提供されている支援サービスの内容について詳しく紹介していきます。

2. サポート企業の種類

機能性表示食品の開発や届出の支援サービスを提供している会社は、大きく2つに分けられます。一つはコンサルティング会社に代表されるように、主たる業務として機能性表示食品の販売を目指す企業を支援するコンサルティングサービスを提供している企業。もう一つは健康食品のOEMや原料メーカーのように主たる業務内容のオプションとして支援サービスを提供している企業です。前者は支援サービスそのものが有料であることが一般的であるのに対し、後者はメインのサービスや商品を利用することに付随して支援サービスも提供されることが多いです。

2-1. コンサルティング会社

一口にコンサル会社といっても、専ら機能性表示食品の開発や届出に特化した会社と、もともとWebマーケティングや広告宣伝といった売り方のコンサルティングをメインとしていた会社が業務範囲を拡大して機能性表示食品の開発や届出の支援まで行っているケースがあります。前者についても販促支援まで対応はしていますが、会社によってレベル感が異なりますので、会社の成り立ちや担当者の経歴、サポート実績などを確認するのが良いでしょう。ビジネスとして機能性表示食品の販売を行う以上、売れることは重要ですので、マーケティングや販促支援ができることはコンサル会社の大きな強みですが、その分、サービスは有料になります。
加えてコンサル会社の場合は、自社で製造まで行っているわけではないため、後述のOEMと比べると「ものづくり」という意味での開発についてはそれほど詳しくないことが一般的です。

2-2. 食品CRO

CRO(Contract Research Organization)というと、医薬品の開発業務受託機関をイメージする方も多いと思いますが、今回は食品の臨床試験を受託しているCROに限定してお話します。
機能性表示食品は、臨床試験(ヒト試験)又は研究レビュー(SR)により機能性を評価する必要があり、安全性についても十分な既存情報がない場合は、安全性試験を実施する必要があります。これら機能性や安全性の評価を依頼する先が食品CROです。
機能性表示食品の場合は、単にヒト試験で評価していればよいというわけではなく、試験の対象者(被験者)や試験方法、論文の書き方等に一定のルールがありますので、機能性表示制度についての理解が深く、機能性表示食品の届出を目的とした試験の実施経験が豊富なCROにお願いするのが安心です。
また、CROとしての試験代行業務から発展して、SRの作成や届出支援まで対応できる会社もありますが、有料であることが多いです。

2-3. 健康食品OEM

サプリメント形状の機能性表示食品を開発しようとする場合、自社に製造設備を持たない企業も多く存在するため、製造から委託をしたいということが多いと思います。

健康食品のOEMには製造委託を条件に、対象商品の届出資料の作成から実際の届出までサポートしてくれる企業が多く存在します。届出の支援までは無料であることが多いですが、一部有料としていたり、製造委託の料金の中に含まれていたりするケースもあります。

また、「届出サポート可能」としていても、そのレベルやサービス内容は企業ごとに異なりますので、予め確認するようにしましょう。詳細はこちらの記事で説明しています。

2-4. 原料メーカー

原料メーカーが自社の取扱い原料を販売する手段の一つとして、機能性表示食品の届出に必要な安全性や有効性に関する情報を届出資料に入力した状態で提供してくれるケースも多数あります。届出資料の使用に関して契約を結ぶ必要はありますが、対象原料を使用することを条件に無料で届出資料の提供をしてくれる場合が多いです。原料メーカーは自社の機能性表示対応原料(SR付き原料とも言われます)でダミー届出をしたり、複数の販売会社の届出をサポートしていたりするため、消費者庁からの指摘事項に対してノウハウを蓄積しているという強みがあります。一方で、原料メーカーが扱うのは機能性関与成分を含む“原料”であって、届出食品そのものではないので、実際の届出では原料メーカーから提供された届出資料を届出食品にあわせてカスタマイズする必要がある点に注意が必要です。
また、原料に含まれる機能性関与成分については、定量分析(場合によっては定性分析も)が必要になりますが、複数の原料を含む食品の場合は、成分同士が干渉してうまく分析ができないというリスクも存在します。
原料メーカーによっては、過去の実績から、あるいは実際に分析を行うことで、届出食品において問題なく分析ができるかどうかを予め確認してくれます。
その他にも、機能性表示食品の販促で使える写真やグラフなどを提供してくれる原料メーカーもあります。
一口に機能性表示に対応した原料メーカーといっても、支援サービスの内容や経験値、支援体制には差がありますので、支援サービスが充実しているメーカーの原料を選ぶというのも一つの手です。

2-5. その他

ここまでに紹介した4つ以外にも、業界団体や健康食品業界に明るい法律事務所などからも支援サービスが提供されています。

3. 主な支援内容

3-1. 事前相談

いずれのサポート企業も相談は無料で受けてくれることがほとんどです。
サポート範囲や、価格、納期、実績、その会社の強みなどを説明してもらえる他、依頼内容や相談内容に対して答えてくれるので、そこである程度実力を測ることもできます。

3-2. 届出サポート

1)届出書類の作成

消費者庁への届出に必要な書類(届出データベースに直接入力する内容も含む)を作成してくれるサービスです。安全性や機能性等に関する資料に加え、届出者自身が作成する必要がある「組織図」や「健康被害に関する情報を受けた際のフローチャート」についても、作成のアドバイスをしてくれる会社もあります。

スムーズな届出受理には、消費者庁が出している届出マニュアルをはじめとする各種資料の深い理解と、指摘事項のトレンドを掴んでいることが重要となるため、受理実績の多いサポート企業を選ぶのがよいと思います。

届出資料の作成については、サポート企業によって、有料・無料が分かれますが、有料であっても、差戻しを受けて届出を出し直すたびに追加料金がかかることは少ない印象です。

 

2)届出作業のサポート/代行

実際の届出は、消費者庁のデータベースから行うことになりますが、入力箇所や添付資料が多く複雑です。届出マニュアルがあるとはいえ初めての作業では戸惑うことも多いでしょう。3-2-1)の「届出資料の作成」とセットになっていることも多いと思いますが、実際の届出時に横についてデータベースへの入力作業をサポートしてくれたり、電話やWebをつないで画面を共有しながら操作説明をしてくれたりするサポート企業もあります。

また別の手段として、届出作業自体を代行するサービスもあります。ただしこの場合は、データベースにログインするためのユーザIDとパスワードをサポート企業に開示することになり、すべての届出食品の情報が見えてしまうことに留意する必要があります。

 

3)届出受理後のアフターフォロー ①変更対応

パッケージのリニューアル、会社組織の変更など、届出内容に変更がある場合(新規届出が必要になる場合を除く)には、変更届出をする必要があります。サポート企業によっては変更届出の作成もしてくれますが、会社によって有料・無料が分かれます。

 

4)届出受理後のアフターフォロー ②その他

変更対応以外にも、届出受理後に対応が必要になることがあります。例えば消費者庁が行っている「検証事業」では、受理された商品の機能性関与成分の分析が妥当なものであるかどうかが順次検証され、疑義がある場合は届出者に指摘が来るため追加の資料提出や変更届が必要になります。他にも2023年8月に措置命令を受けた商品と同じ機能性関与成分を含む届出に対し、科学的根拠に関する照会がありました。こうした行政からの指摘や照会事項への対応についてもサポートしてくれる企業があります。

3-3. 商品開発・エビデンス取得支援

1)原料開発

機能性表示食品制度に対応した機能性原料の開発を支援してくれるサービスです。時間はかかりますが、一から原料を開発するケースと、すでにある原料の品質規格を制度にあわせて見直したり、必要なエビデンスを取得して機能性表示に対応させたりするケースがあります。

 

2)商品企画

機能性表示食品として必要な要件を満たした商品を企画提案してくれるサービスです。依頼主の要望や市場ニーズを考慮しながら、商品コンセプトや配合する原料、配合量、製品形態などを提案してくれます。

 

3)ヒト臨床試験の実施/サポート

専ら前述のCROの役割になりますが、各種安全性試験や機能性の根拠として必要な届出食品又は機能性関与成分の臨床試験を実施するサービスで、ヒト試験の場合、試験規模や試験方法にもよりますが数百万から数千万円はかかります。

初めてCROに試験を委託する方に向けて、コンサル的な立ち位置で試験設計にアドバイスをしたり、CROから提案された試験計画をチェックしたりして試験の実施をサポートしてくれるサービスもあります。中にはCROや大学と提携しているサポート企業もあります。

 

4)研究レビュー(SR)の作成

機能性の科学的根拠を説明するもう一つの方法として、研究レビュー(SR)があります。

原料メーカーが原料の採用と引き換えに提供してくれるケースもありますが、原料メーカーが対応していない原料を使用したい場合や、自社の独自原料を使用したい場合は、自力で研究レビューを用意する必要があります。そういった場合には研究レビューの作成を委託することもできます。機能性表示のための研究レビューは、根拠として使用できる論文が限定されるため、まずは研究レビューの材料となる論文がありそうかという予備調査からしてもらうことになるでしょう。研究レビューの作成には、採用論文数にもよりますが、おおよそ1~2ヶ月かかるのが一般的です。

3-4. 販売支援

1)販促材料の提供

広告に使用可能な原料の写真や機能性を示すグラフなどを提供してくれるサービスです。

商品の推奨コメントを出してくれる医師や大学の先生、美容家、栄養士といった専門家を紹介して商品価値を高めてくれるサービスも存在します。

 

2)広告表現のチェック

販促物やLP等を制作するにあたっては、「薬機法」や「景表法」といった関連法規や、各メディアが定める審査基準に注意する必要があります。作成した広告の表現がこれらの法律や審査基準に違反していないか、届出表示や機能性の科学的根拠の範囲におさまっているかといった観点からチェックしてくれるサービスがあります。OKかNGかの判断だけでなく、リライト案まで提示してくれるところがおすすめです。こうしたいわゆる薬事チェックについては、前の頁で紹介したサポート企業の他に、健康食品業界に精通した法律事務所が対応している場合もあります。

 

3)販促支援(マーケティングコンサル)

開発した機能性表示食品を売るための各種支援。訴求力の高いパッケージやLPのデザイン制作や、WebやSNSの広告運用のサポート、健康管理アプリのように効果を見える化することで購入意欲を高めるような販促支援アプリの提供など、さまざまな支援サービスが存在します。

3-5. 知識習得サポート

外注先に丸投げするだけでなく、自身でも機能性表示食品制度についての知識をつけたいという方に向けて、サービスとして勉強会を開催したり、有料の講座を開いたりしている企業もあります。

4. 目的別の選び方

ここまでに機能性表示食品の開発・届出から販売にいたるまでの主なサポート企業と支援サービスについて紹介してきましたので、ここでは目的別にどんな支援サービスを利用するのがよいのかをお話します。想定されるいくつかのケースごとのおすすめプランに加え、「2. サポート企業の種類」で紹介した4種の企業が対応している支援サービスについて表にまとめたので、どこから何の支援を受けるかを決める際の参考にしてください。

Case.1 機能性表示食品にしたい商品や原料をもっていて、機能性表示に必要なエビデンスを取得したい

機能性表示食品の届出に向けた安全性試験(過剰摂取試験や長期摂取試験など)や機能性の根拠となるヒト臨床試験を委託できる食品CROへの相談がおすすめです。すでに知られている機能性関与成分で安全性や機能性について十分な既存情報がある場合は、文献検索や研究レビューでの対応もできます。

その場合は、文献検索による情報収集や研究レビューの作成に対応できる専門のコンサル会社や健康食品OEM、業界団体に依頼するという手もあります。

Case.2 機能性表示食品にしたい商品や原料はなく、なるべく費用や時間をかけずに機能性表示食品を開発したい

製造を委託する場合は、機能性表示食品の開発・届出のサポートに対応しているOEMに、商品の企画から届出までをまとめてサポートしてもらうのがおすすめです。
自社で製造する場合など、機能性表示食品の開発・届出のサポートに長けたOEMを使わないときは、インターネットや消費者庁の届出データベース、業界紙の情報などから機能性表示食品に対応した原料を探し、その原料メーカーに届出のサポートを依頼することになります。

Case.3 初めての機能性表示なので、一から十まで伴走型で支援してほしい

製造を委託する場合は機能性表示食品の開発・届出のサポートに長けたOEMに、製造を委託しない場合はコンサルに伴走してもらいながら、必要に応じて専門性の高いサポート企業を組み合わせるのがおすすめです。
例えば臨床試験の実施が必要な場合は、その部分はCROに委託をし、試験設計の確認の場面でOEMやコンサルにも加わってもらうといったイメージです。

Case.4 マーケティングや販売まで手伝って欲しい

せっかく苦労して開発した機能性表示食品の売上拡大に向けて、広告戦略やブランディングなどを専門家が一緒に考え課題解決してくれるコンサル会社に相談するのがおすすめです。
売れるヘルスクレームからの逆算で、試験設計や商品設計までアドバイスしてくれる会社もあります。

5. おわりに:本当に大切なこと

今回の記事で、機能性表示食品の開発や届出、販売に関しては多くの支援サービスが提供されていることがおわかりいただけたのではないでしょうか?

単独で行うには非常に複雑で難易度の高い機能性表示食品の開発も、サポート企業の支援を受ければ成功率を高めることができますので、この記事を参考にサポート企業のあたりをつけたら、まずは無料相談を活用して話をきいてみましょう。

支援サービスの中には届出代行のように、サポート会社に作業を丸投げできてしまうものもありますが、「これだけはぜひ忘れないでほしい」ということがひとつだけあります。

それは、機能性表示食品は届出者に責任があるということです。

もちろん製造者責任として、OEMや原料メーカーに責任があるケースもありますが、例えば健康被害が起きた時、消費者庁から景表法違反で措置命令を受けた時、届出情報に疑義が生じた時、そういう時に届出者が「知らなかった」では済まされません。

上げ膳据え膳で届出者の代わりに全てをやってくれるサポート企業への丸投げは確かに楽ですが、機能性表示食品制度や届出資料の内容の理解に自信のない方は、いざというときに困らないよう、ご自身の知識の向上やスキルアップを助けてくれるサポート企業を選ぶことを強くおすすめします。

機ノウ精くん

機能性表示食品の開発・届出を支援する妖精。

木ノウ精くん

三生医薬のオフィスや工場に出没する。
飲むと元気になる魔法の錠剤・ソフトカプセル・ハードカプセルの実が成っている。
仲良くなると、実をもぎって分けてくれるらしい。
季節によって若干見た目が変化するという噂も…。

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